バーコードが読み取れないのはなぜ?パッケージ印刷で注意したいポイント

スーパーやコンビニ、雑貨店などで販売されているすべての商品に必ず印刷されているものといえば…なんでしょうか?
正解は「バーコード」です。
「バーコード」は、バー(線)とスペースの組み合わせによって数字や文字などを機械が読み取れる形で表現したものです。
普段の生活で何気なく目にしているものですが、バーコードを印刷した商品パッケージを制作する際には注意しなければならないポイントがいくつかあります。
せっかくパッケージが完成したのに、「バーコードが読み取れない」「レジで何度かスキャンしないと反応しない」このようなトラブルが起こると、商品の販売や出荷に影響を及ぼす可能性があります。
そこで今回は、バーコードが読み取れなくなる主な原因とパッケージ印刷で注意しておきたいポイントを、できるだけわかりやすくご紹介します!
そもそも、バーコードはどうやって読み取っている?
バーコードは、太さの異なる黒いバー(線)と白いスペースの組み合わせによって情報を表しています。
レジなどのバーコードリーダーは、この黒と白の明るさの違いを読み取って数字などの情報に変換しています。
そのため、きれいに印刷されているように見える場合でも黒と白の差が小さかったり、線がつぶれていたりすると正しく読み取れない場合があるのです。
パッケージデザインでは見た目も大切ですが、バーコードについては「きれいに見えるか」だけでなく「機械が正しく読み取れる状態になっているか」を考える必要があります。

バーコードが読み取れない主な原因
基本的に、バーコードは「白い背景に黒い線」がもっとも読み取りやすい組み合わせです。
パッケージのデザインに合わせてバーコードの線の色を赤や青などに変更したり、バーコードの背景に色や柄を入れたりすると、うまく読み取れないことがあります。
人の目にははっきり見えていても、バーコードリーダーからすると十分な明るさの差がなく、読み取りにくい場合があるためです。
パッケージ全体のデザインになじませるためにバーコードの色を変更したい場合は、その色で読み取り可能かテストをするなどの注意が必要です。
②バーコードのサイズが小さすぎる
「裏面の表示スペースが足りないから、バーコードを小さくしたい!」
パッケージ制作ではよくあるケースですが、バーコードを極端に縮小してしまうと線と線の間隔も狭くなります。
印刷した際に線が太ってしまったり細い隙間がつぶれてしまったりすると、機械が読み取れずエラーにつながります。
パソコンの画面上では問題なく鮮明に見えていても、実際の印刷ではインクやトナー、使用する紙の種類などによって仕上がりがわずかに変化することがあるので注意が必要です。
パッケージをデザインするときは、バーコードを入れるスペースをしっかり確保した上でその他の部分のデザインをするように気をつけましょう。
③バーコードの周囲に十分な余白がない
バーコードの左右には、読み取りのために必要な余白があります。
この部分に文字やイラスト・背景の柄などが入り込んでしまうと、バーコードリーダーが「どこからどこまでがバーコードなのか」を正しく判断できない場合があります。
そのため、バーコードのすぐ横まで文字や模様を配置するのは避けたほうが安心です。
④印刷のにじみやズレ、かすれ
バーコードは細い線で構成されているため、印刷状態の影響を受けやすいです。
そのため、
・インクのにじみで線が太くなる
・細い線がかすれる
・印刷位置がずれる
・紙の凹凸によって線がきれいに出ない
といったことが原因で、読み取りにくくなる場合があります。
特に小さなバーコードほど、わずかな印刷の変化が読み取りに影響しやすくなるので、使用する印刷方法やパッケージの素材との相性も考えながら制作することが大切です。
⑤バーコードを曲面や折り部分に配置している
たとえば箱の角や折り目にバーコードがかかっていると、線が途中で曲がって見えてしまいます。
また、袋状のパッケージでは、商品を入れたときに表面にシワやふくらみが発生することがあります。
バーコードリーダーが読み取りやすいよう、できるだけ平らで変形しにくい場所に配置するのがおすすめします。
⑥透明素材や光沢のある素材に印刷している
透明フィルムや光沢の強い素材を使用したパッケージの場合も注意が必要です。
透明素材の場合、商品そのものや裏側のデザインが透けることでバーコードの背景が一定にならないことがあります。
また、表面の光沢が強い場合には照明などが反射してスキャンしにくくなることもあります。
透明パッケージにバーコードを入れる場合は、バーコード部分に白い下地を設けるなど、読み取りやすくするための工夫が必要になります。
パッケージを量産する前に確認することが大切
バーコードのトラブルで特に避けたいのが、「商品をすべて印刷してから読み取れないことがわかった」というケースです。
数千個、数万個と量産した後に問題が見つかると、パッケージの刷り直しやシールによる修正など、追加費用が発生したり、納期が遅れたりする可能性があります。
そのため、新しいパッケージを制作するときはなるべく実際のサイズ・素材に近い状態でサンプルを作り、バーコードが問題なく読み取れるか確認してから量産するのがおすすめです。
特に、バーコードを小さく配置している場合や、特殊な色・素材・表面加工を使用する場合は事前確認がとても重要です。

バーコード印刷は「デザイン」と「印刷」の両方から考える
パッケージにおけるバーコードは、商品の流通や販売に欠かせない重要な部分です。
バーコードが読み取れない原因は一つではなく、
・色の組み合わせ
・サイズ
・周囲の余白
・印刷のにじみやかすれ
・配置する場所
・パッケージの素材や表面状態
など、さまざまな要素が関係しています。
だからこそ、パッケージ制作ではデザインデータだけを見るのではなく、完成した状態まで考えて設計することが大切です。
パッケージ印刷でお困りの場合はご相談ください
パッケージ制作は、デザインが完成したら終わりではありません。
印刷する紙や素材、箱の形状、表面加工、組み立てたときの見え方などを考えながら、実際の商品として問題なく使用できる形に仕上げる必要があります。
株式会社美有起では、パッケージの企画・デザインから、構造設計、サンプル制作、印刷、後加工、組み立てまで幅広く対応しています。
「このデザインで問題なく印刷できる?」
「バーコードをどこに配置すればいいかわからない」
「量産前に実物に近いパッケージを確認したい」
といったご相談にも対応可能です。
小ロットのパッケージ制作やオリジナルパッケージをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。






