印刷会社の営業事務ってどんな仕事?リアルなお話
- miyuki tsurumi
- 10月14日
- 読了時間: 3分

「営業事務」と聞くと、電話を取ったり伝票を入力したり、いわゆる“事務仕事”を想像す る方が多いのではでしょうか。
確かにそれも大事な業務なのですが、印刷会社の営業事務はそれだけでは終わらないんで す。お客様からの注文がカタチになるまでの裏で、意外とバタバタ走り回っているのが私たち。 ここでは、印刷会社で働く営業事務の視点から「仕事のリアル」を少しご紹介してみます。
ただの裏方?いやいや、意外と動いてます!
営業担当がお客様とやりとりをして、その内容を工場や制作に伝えるのが営業事務。いわ ば調整役です。
「伝票処理だけでしょ?」と思われがちなのですが、実際はお客様からいただいた情報を 整理して、印刷に必要な形に落とし込む作業が山ほどあります。
例えばスケジュール管理。印刷は一度動き出すと後戻りができない部分が多いく、事前に 「この日までにデータが必要」「この日から刷版作業開始」と逆算して段取りを組んでいき ます。
ここを間違えると大変なことになるので、地味ですが一番神経を使うところです。
色ってそんなに違うの?
印刷業界に入って驚いたのが「色問題」。
「この色見本と同じにしてください」とお願いされても、紙やインク、印刷機、季節によ っても仕上がりが少し変わるものなのです。
お客様がイメージしている色と実際の色がズ レると「これは違う色だなあ」となってしますのです。 営業事務が現場で立ち会うことは少ないので、「どこまでならOKか」を営業担当と一緒に考えながら判断します。経験値・判断力も求められ、結構ドキドキする瞬間です。
一番ハラハラするのは“直前のデータ変更”
印刷あるあるなのが「もうすぐ印刷スタート!」というタイミングでのデータ変更。 「やっぱりここを直したい」と言われること、結構あります…。
印刷の種類にもよりますが、データを送ればすぐ機械が動くわけではなく、まず“刷版”と いわれる印刷用の版を作成するところから始まります。なので印刷直前の修正が入ると、 その刷版を作り直すところからやり直しになってしまうのです。
もちろんその分スケジュールもずれ込みます。
「印刷はこの日に終わる予定だったのに…」 となれば、配送や納品の予定も全部組み直し。各部署に連絡を入れて、外注先にも相談して、関係者全員にスケジュールを再度共有。
短納期の案件だとさらにシビアで、「予定通りに進めるか」「修正を優先するか」の判断に追われます。ここは正直、営業事務として一番気を張るポイントかもしれません。
やりがいを感じるとき
大変なことも多いですが、やはり自分が関わった印刷物を手に取ったときはうれしい瞬間 です。
パンフレットやパッケージ、化粧箱など、街中やお店で自分が関わったものを見かけると 「これ、手配したものだ!」とちょっと誇らしくなります。
営業担当や現場の人から「助かったよ」と言われるのも励みになります。調整役って表に 出ない仕事だけど、実は裏で支えてるって思えるのがやりがいですね。
印刷会社の営業事務という仕事
印刷会社の営業事務は、ただのデスクワークではなくて、営業・現場・お客様をつなぐ大 事なポジションです。
色見本との違いに悩んだり、直前のデータ修正で頭を抱えたり…。地味に思えるかもしれ ませんが、一つひとつの確認や調整がなければ印刷物は完成しません。 「完成品を手に取ったときの達成感」や「チームで仕事を動かす充実感」があるのは、こ の仕事ならでは。日々バタバタしながらも、気づけばまた次の案件に取りかかっていま す。
そして、その積み重ねの先にある「完成した製品を手に取る瞬間」こそ、何よりの達成 感。日々の工夫や努力が、パッケージや化粧箱といった実際の製品に反映されるのは、こ の仕事ならではの魅力だと思います。








