
美有起に入社して25年目を迎え、入社当時と比べると仕事の幅が大きく増えたと感じています。インターネットの普及やメールでのやり取りが主流となり、業務の時間短縮が進んだことも、その要因の一つだと思います。

様々な印刷への対応力
印刷業界には多様な製品があり、オフセット印刷、オンデマンド印刷、シルク印刷、グラビア印刷など、それぞれの製品に適した印刷方法を選ぶ必要があります。美有起では、お客様のニーズを汲み取り、最適な印刷方法を提案できる環境が整っています。特にオンデマンド印刷では、さまざまな素材に対する印刷適性テストを行い、多品種の製品を生み出しています。

紙器加工の技術力
※紙器加工(しきかこう)とは、紙や段ボールを素材として、さまざまな形状の箱やパッケージを作る加工技術のことです。主に、商品パッケージやギフトボックス、食品容器などに使用されます。
美有起の最大の強みは、高度な技術力です。経験豊富な職人が在籍し、精密な加工技術に加えて最新の機械設備も導入しています。この組み合わせにより、お客様のニーズに応じた製品を高品質で提供することが可能です。特に板紙の加工においては、細部にまでこだわった仕上がりを実現し、業界内で高い評価をいただいています。難易度の高い加工の相談を受けることも多く、職人の技と新しい技術を取り入れながら、多様な製品を仕上げています。

柔軟な対応力
美有起では、お客様の要求に柔軟に対応できる体制を整えています。小規模な製品から大規模なプロジェクトまで、多様なニーズに応えることが可能です。お客様との密なコミュニケーションを重視し、初期段階からヒアリングを行うことで、お客様の意見をしっかり反映させています。また、美有起からも積極的に提案を行い、高品質・短納期・コストを抑えた製品など、様々なニーズに応じた製品を提供しています。その結果、お客様満足度が高く、リピートオーダーも多くいただいており、ビジネスパートナーとして信頼されていると感じています。

提案力の向上
仕事を増やしていくうえで、提案力は不可欠です。お客様のニーズに応じた製品やサービスを適切に提案するためには、商品の特徴や市場の動向を把握しておく必要があります。そのため、さまざまな商品を取り扱う店舗を視察することも重要な業務の一つです。美有起の強みは、パッケージや什器などの形状提案にあります。視覚的要素、製品の強度、後工程での組み立てやすさなどを考慮しながら製品を作り上げ、お客様から高い評価をいただいています。

豊富な協力会社との連携
お客様からの依頼には、自社工場の設備だけでは対応が難しいものも多く、協力会社の力を借りて製品を製造するケースもあります。特に紙器加工においては、特殊な貼り加工が可能な協力会社があるため、それに伴い特殊貼りの依頼も多く受け、受注につながっています。近年では、内職やアッセンブルまで行う製品が増えており、密に連携する内職会社の存在が、多品種の仕事を受注できる要因となっています。
長期的なビジネスパートナーの構築
お客様との信頼関係を大切にし、長期的なビジネスパートナーとしての関係を築くことを目指しています。そのため、アフターサービスやフォローにも力を入れ、製品の改善や新しい技術の提案を行いながら、お客様のニーズに応え続けています。その結果、仕事の幅がさらに広がっていると実感しています。

デジタル化の進展と今後の展望
印刷業界では、今後さらにデジタル化が進んでいくと考えられます。美有起としても、最新の印刷技術に関する情報を積極的に収集し、対応できる体制を整えていく必要があります。一方で、紙器業界ではアナログ作業が主流のままであり、デジタル化が進むとは考えにくいのが現状です。例えば、サックマシーンに型データを入力するだけで自動セットが可能になったり、オートンで面切りや抜き・落丁を自動処理できるような機械が、より手頃な価格で登場することを期待しています。
これからの挑戦
今後も、難易度の高い製品に積極的にチャレンジし、自身のスキルアップ、工場の技術向上、営業事務の知識向上を図っていきます。全体として製品の幅をさらに広げ、唯一無二の会社と呼ばれることを目指して、努力を続けていきたいと考えています。