パッケージに必須!紙マーク・プラマーク表記について
- miyuki tsurumi
- 1月27日
- 読了時間: 4分

パッケージ制作で「紙マークは必要?」「プラマークはどこに入れる?」と悩むこともありませんか?本記事では、紙マーク・プラマークの基本から、サイズや配置の考え方まで、制作現場で役立つポイントを分かりやすくまとめます。
1 紙マーク・プラマークとは?
紙マーク・プラマークは、いわゆる「リサイクルマーク」と呼ばれるものの中でも、容器包装に必要な識別表示です。消費者が分別しやすいように、「これは紙」「これはプラ」と、パッケージに使われている主な素材を示す役割を持っています。紙マーク・プラマークは、容器包装リサイクル法にもとづき、対象となる容器包装に表示することが求められている識別表示です。
「紙マーク」
紙マークの正式名称は、「紙製容器包装識別表示」です。紙でできた箱や台紙・スリーブ・包装紙などに表示されます。紙マークが付いていることで、消費者は「これは紙の包装なんだな」と分かり、分別の目安にすることができます。ただし、紙マークが入っているからといって、必ずしもすべてがリサイクルされるわけではありません。紙でも、汚れが強いものや、特殊な加工がされているもの、他の素材と一体になって分けられないものなどは、自治体のルールによっては資源ごみとして回収されない場合があります。
紙マークは「この包装の主な素材が紙であること」を伝える表示であり、「必ず資源ごみとして出せる」という保証ではありません。
「プラマーク」
プラマークの正式名称は、「プラスチック製容器包装識別表示」です。透明袋(OPP袋)・シュリンクフィルム・ブリスター・トレーなど、プラスチック製の容器包装が対象になります。よく誤解されがちですが、「プラスチック製品すべて」に付くわけではなく、あくまで容器包装として使われるものを示すマークです。
2 入れなくてもいいケースは?
① 包装ではなく、商品そのものなら不要
例:袋に入っていないノート・雑貨本体・収納ケースなど
② 中身の印刷物は対象外
例:取扱説明書・保証書・案内カードなど
③ 小さすぎて表示できない、無地箱など印刷しない場合
※ただし「表示なしでOK」ではなく、外箱・台紙・ラベルなど表示できる場所にまとめて対応するのが一般的です
④チラシ単体は容器包装ではないため、紙マークの対象外。紙ごみ(古紙)として扱われます。
3 マークのサイズや色など規定は?

紙マーク・プラマークの大きさには基準があり、
・印刷の場合:上下の長さが「6mm以上」
・刻印の場合:上下の長さが「8mm以上」
とされています。
小さすぎて見えにくくならないよう、確認できるサイズで入っているかを意識しましょう。色はデザインに合わせて自由に表現できますが、背景と同化して見えにくくならないよう、視認性に配慮しましょう。
また、マークの下や横に「箱」「台紙」「袋」などの文字を添えることがあります。これは、どの部材がどの素材なのかを分かりやすくするための「役割名(補足表示)」です。フォントサイズはJIS(日本工業規格)Z 8305に規定する6ポイントの活字以上が目安とされています。以下のようなケースに役割名を付けておくと誤解が減ります。
・外箱は紙だけど、中にプラ袋もある・箱と台紙など、紙部材が複数ある
・無地の内袋など、印刷できない部材がある・外箱の情報面にまとめて表示したい
このようにマークをまとめて表示する場合、役割名を付けておくと分かりやすくなります。
例)箱:紙、袋:プラ、台紙:紙
4 どこに入れたらいい?
パッケージのレイアウトで紙マーク・プラマークの置き場所に迷ったら、「どこが正解か」を探すより、入れる場所を固定ルール化すると一気にラクになります。
●おすすめの入れ場所
・箱の底面(デザインの世界観を壊しにくい)
・側面の情報面(JANや注意書きがある面にまとめやすい)
●避けたい場所
・正面・天面(デザインが主役の面は、できるだけ触らない)
●部材が複数あるときは「まとめて書く」
外箱+内袋などの場合は、マークをバラバラに置くより、外箱の情報面にまとめて
「箱:紙、袋:プラ」のように整理すると、見落としも減ります。
5 紙製品を扱う会社が知っておきたい「その他のリサイクルマーク」

●段ボールマーク
段ボールを使用した梱包箱などに表示されます。合紙など複合素材の場合は、見た目だけで判断が難しいこともあるため、材質(構造)や重さの割合を印刷会社・加工会社に確認してから確定すると安心です。
●紙パックマーク
飲料用などの紙パック(アルミ不使用)に表示。紙箱とは回収方法が異なるため、紙マークとは別で表示します。
●PETマーク
紙箱の中にPETボトルが入る商品では、外箱は紙マーク、中身はPETマークと整理します。
6 まとめ
紙マーク・プラマークを入れることは、パッケージに使われている素材を正しく伝えるために欠かせない表示です。これらのマークは決まりにもとづいて表示が求められているため、制作側が正しい知識でデータを作成し、適切に印刷して仕上げることが重要になります。小さな表示ではありますが、レイアウトや可読性まで丁寧に整えることで、パッケージ全体の完成度と信頼性を高めることにつながります。








