検品の目はカメラ以上?人の感覚が必要な理由
- miyuki tsurumi
- 11月4日
- 読了時間: 4分

こんにちは♪ナカ田ナカ子です。
今回のテーマは「検品の目はカメラ以上?人の感覚が必要な理由」です♪
ナカ田ナカ子は、本当にこの内職の現場の方の「人の感覚の大切さ」を実感している一人です。というわけで、今回も私の実体験を元にお伝えします。
ぜひ最後までお付き合いください。
◆人の五感と内職現場での感覚
人の感覚といえば、「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」のいわゆる五感が有名ですよね。私は内職の現場で、特に「視覚」と「触覚」に助けられました!
この時率直に思ったのは、
「どんなにAIが発達しても、人の五感のすごさは越えられないだろう」ということです。
少し話がそれますが、子育てでも幼少期の抱っこ(触覚)の大切さは広く知られていますし、諺の「百聞は一見に如かず(視覚)」もあります。
さらに、人気アニメ『鬼滅の刃』では、主人公が優れた嗅覚で鬼の居場所を見つけます。
仲間の聴覚が非常に優れているため、三味線の名手になれた話もあったように記憶しています。
味覚も「おふくろの味」という言葉があるように、味覚によって呼び覚まされる幼い頃の記憶は多くの人にあるでしょう。
◆【視覚】違和感を見抜いた内職スタッフの“目”
上記に記載済みですが、私が助けられた視覚のエピソードを紹介します。
●取引先の化粧箱の案件
ある取引先様の化粧箱を作ったときの話です。2つの会場に分けて内職対応するので、「内職物の納品は絶対に分けてほしい」と依頼を受けました。
発注は種類も数量も通常の3倍。「混ぜるな危険」を自分に言い聞かせ、発注当初から早めに指示を出し、最後の納品時も確認を重ねるほど注意していました。
●注意しても混入してしまう“現場の魔”
ところが!印刷業界あるあるですが、どんなにパレットを分け、段ボールシールを色分けしても、【いやむしろ気を付ければ気を付けるほど!?】現場の魔にハマって混入してしまうことがあります。
その化粧箱は全種が非常に似通っており、ぱっと見では違いが分からないほど。段ボールシールと中身が違うことはなかったのですが、パッキンを分けて積んだ中に、本来混入してはいけない化粧箱が混ざってしまっていました。
●内職スタッフの“視覚”で発見
内職の現場スタッフさんが段ボールを開けて現物を“見た”瞬間、
「違和感を感じる!いつもとサイズや色が異なる気がする!!」
その後、品名を確認したところ(この化粧箱シリーズは末尾のアルファベットの有無で内職会場を判断)、
本来アルファベットが無い方だけを内職する会場に、アルファベット付きの段ボールが混入していたことが判明しました。
もし現場の方が違和感を感じず作業をしていたら…ゾッとします。
●過去の失敗と感謝
以前、私自身もふりかけ袋の成分表シールを作った際、誰も違和感を感じずそのまま納品まで進んでしまったことがあります。
結果、全国の納品先に連絡して返却してもらうだけでなく、どこまで納品が進んでいるかを調べて報告…と大変な作業になりました。
だからこそ、今回の内職の現場の方には心から感謝です。
◆【触覚】手の感覚で見抜く紙の厚み
次に、触覚のエピソードです。
ある化粧箱には色玉シールを貼る内職があります。作業中、内職の方からこんな声が上がりました。
「いつもと紙の厚みの感覚が違う」
確認したところ、本当に紙の厚みが違っていました。その瞬間、私は思いました。
「やはり内職の現場の方の触覚は凄い!」
長年の経験で、指先の感覚だけで違いを見抜くことができるのです。肌感覚で覚える仕事、まさに職人技だなぁと実感しました。
◆【検品】視覚と触覚を活かした名刺の検品
美有起では名刺の発注も多くいただいています。納品前には、名刺を一枚一枚検品しながらケースに入れる作業があります。
私自身も何度か検品をしましたが、汚れやかすりキズなどの「視覚的違和感」は分かります。しかし表面加工の微妙な違いは、なかなか目では分かりません。
でも、長年作業している内職スタッフさんは
「指の感覚で分かる!」
と断言されます。「長年やっていると体が覚える」ともおっしゃり、経験が体に染み込んでいるのだと実感しました。
◆まとめ:AIにはできない、人の“感覚”
長年の経験で身についた感覚は、体にしみ込み自然と働くものです。AIやカメラがいくら発達しても、違和感を感じ取る力は人間にしかないと改めて感じました。
気候や環境でしんどく感じる日もありますが、人間って本当に凄い!前を向いて一緒に頑張っていきましょうね♪
今回も長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。








